寺院の歴史
東雲寺の歴史
•当山の歴史は1689年(元禄2年)井手庄屋2代長嶋甚左衛門がこの地に野川庵を開きその後明治12年に
昇格し、松涛山(しょうとうざん)東雲寺となりました。
(鶴田文史先生著天草寺院・宮社文化史料図解輯より)
・天草四ヵ寺(東向寺・国照寺・崇円寺・円性寺)の国照寺の系統に属し福井県永平寺町大本山永平寺
神奈川県横浜市大本山総持寺の2つの大本山を有する曹洞宗寺院です。
・曹洞宗(禅宗)の特色黙照禅と呼ばれ身と呼吸と心を調え(調身・調・調心)
ひたすらに座禅を行じる(只管打座)ことを旨となす。
・曹洞宗寺院(修行道場)では一日の生活を鳴らし物により行い、その種類、回数、打ち方等により
山内の僧侶が動きます。
座禅の時も鐘を三回鳴らし座禅を始める(止静)ひと時座り鐘を一回鳴らすと終了の合図(放禅鐘)
となります。このようにお勤め・食事・作務(掃除)等全てにおいてこの鳴らし物によって僧侶たちの
生活は成り立っているのです。
・正身端(しょうしんたんざ)只打(しかんたざ)座禅とは身を正しくしてただひたすらるということで
それによって何かの結果を得る手段ではなく坐ることが目的そのものである。
松涛山東雲寺 住職 梅本実道